あなたの体に鍼は合う?合わない?

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体と鍼との相性は考えなくてもいい

見出しに結論を書いてしまいましたが、体に鍼が合うかどうかはあまり考えなくても大丈夫です。

患者さんと話していると、「鍼治療はどの鍼灸院でも同じようにやっている」と思っている人が意外と多いです。でも実際は、「一人一流派」と言われるくらい様々なやり方があります。鍼を数本しか使わない人もいれば、百本以上の鍼を使う人もいますし、同じ人から教わっていても、治療の考え方や手順などが一人一人微妙に違ったりもします。なので、最初行ったところの鍼が効かなくて、自分に合ってないのかな?と思っても、別のところに行くと凄く効くということも十分ありえます。

大事なのは、そのお店の鍼治療が、あなたが求めている物に合っているかどうかです。鍼治療は、大きく分けると、「西洋医学的な鍼灸」と「東洋医学的な鍼灸」に分けることができるので、簡単にご説明します。

西洋医学的な鍼灸

現代医学の考え方に基づいて行うやり方です。西洋医学的にある程度証明されている鍼が体に刺さると起こる反応は、次の4つです。

1.鍼を刺した部分の筋肉が弛緩する

2.鍼を刺した部分に軸索反射が起こり、血流が増加する

3.中枢神経系からモルヒネ様物質が分泌され、鎮痛作用が起こる

4.体制ー自律神経反射により自律神経系に影響を与える

まとめると、鍼が刺さった場所の筋肉が緩み、血流が増加し、痛みが和らぎ、自律神経に何らかの影響が出るということです。

肩こりや腰痛などの時に、肩のこりや腰の痛い場所に直接鍼をされた経験がある方もいると思いますが、それはこれらの作用を期待してのことです。実際にこれが効くかどうかはさておき、辛い場所や痛い場所に直接鍼をするのが、基本的な西洋医学的な鍼灸のやり方です。

他には、低周波(パルス)を使ったり、解剖学や運動学などに基づいて考案されたトリガーポイント治療というものもあります。説明は省きますが、気になる方は検索してみてください。

この西洋医学的な鍼灸は、整骨院で鍼もやっているお店でよく行われています。整骨院で鍼を受けたことがある方は、西洋医学的な鍼灸である可能性が高いと思います。

東洋医学的な鍼灸

ツボや経絡という考え方を基に行う鍼治療です。流派はたくさんありますが、大きく分けると日本で発展した経絡治療と中国の伝統医学である中医学に分かれます。

経絡治療は、体の「気」が流れる道になっている「経絡」を整えることで、体のバランスを整え、自然治癒力や免疫力を高める治療法です。脈や腹部の反応で経絡の状態を見極め、それらの反応が整うようにツボを使って治療していきます。起こっている症状は、経絡が整えば自然と治っていくという考えで行うため、目の前の症状はあまり重視しません。日本人に合わせて発展してきた治療法で、刺激が少なくて体に優しいです。

中医学は、中国古代に作られた陰陽五行説の理論を基に、体について分析し、経絡を通じて治療を行います。医師が病名を決めるように、中医学ならではの診断方法で「証(病名のようなもの)」を決め、それぞれの証に合わせた治療を行います。目の前の症状に対しても治療を行い、一般的には使う鍼が経絡治療に比べて太めだったり、刺激が強めです。

当院の鍼治療

西洋医学的な鍼灸と東洋医学的な鍼灸について説明してきましたが、当院が行っている鍼治療は、どちらにも当てはまらないんじゃないかなと思います。

当院では、西洋医学的な痛みがある場所や、東洋医学的な経絡はあまり重視していません。一度経絡という考え方から離れて、「どのツボに鍼をすると体のどこに変化が起こるのか」というのを一つ一つ確認したことを基に治療を行っています。その結果、経絡治療と同じツボを使うこともあれば、経絡では説明できないようなツボを使うこともあります。

首や腰が痛くても手や足の症状に対応した部分に一本鍼をすると、瞬間的に症状が変化したりするので、患者さんにはよく驚かれます。鍼をする数は大体3~7本で、かなり少なめです。

鍼に興味はあるけれど経験が無い方、経験はあるけれど効果を体験できなかった方、引っ越してきて鍼灸院を探している方、どんな方でも大丈夫なので、一度当院の鍼治療を体験してもらえたら嬉しいです。

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